手ぬぐい語り
注染へのこだわり
手作業ならではのぬくもり。ひとつとして同じものはない希少性。
大切に受け継がれてきた技術から、世界にひとつの味わいが生まれます。
伝統の技から生まれる、裏表のない美しさ

一人ひとりのストーリーや思いをすくい取り、布に映していくために。JIKAN STYLEの手ぬぐいは、「注染(ちゅうせん)」という伝統的な技法で染められています。注染とは、明治時代に大阪で生まれたとされる、日本独自の染色技法。特殊な糊で防染(マスキング)した生地に染料を「注ぐ」ことで、模様を染め上げていく型染めの一種。40~50枚程度の生地をジャバラ状に折り重ね、上から染料を注ぎ込んでいく。さらに、下からポンプで一気に吸引することで、染料が糸の芯まで染み込みます。そのため、生地の表も裏も同じように美しい色に仕上がるのです。
磨かれた技術と、その瞬間にしか生まれない味わい

染めの工程は、高度な技術が必要とされる手仕事の積み重ね。白くさらした生地に型紙を重ね、糊を伸ばし、その上から複数の色を注ぎ込んでいきます。その際、色の境界に「にじみ」や「ぼかし」が生まれ、注染特有の表情が生まれるのです。

染め上がった生地は丁寧に洗います。糊や余分な染料が落ち本来の色が鮮やかに浮かび上がった反物を吊るし、一枚一枚丁寧に乾燥させ、仕上げていきます。
世界にふたつとない、手仕事のぬくもり

その日の気温や湿度、職人の手加減、生地のコンディション。すべてがそのまま布に映り込むからこそ、同じ柄であっても、同じ表情の手ぬぐいは生まれません。にじみの形も、色の濃淡も、わずかに異なる。それは、手仕事が持つ豊かさそのもの。の手ぬぐいを手に取った時、ふと感じる風合いや色の揺らぎ。それは、誰かが時間をかけて、ひとつひとつ丁寧に染め上げた証です。手作業から生まれる世界にひとつのぬくもりを、日々の暮らしの中でそっと感じてみてください。